岩手県では、高齢者や障害者が住み慣れた地域で、安心して健やかな生活を送るため、機能回復・維持のためのリハビリテーション体制や要介護状態になることを予防するための体制が整備されています。
美希病院では平成27年度より胆江地域リハビリテーション広域支援センター(Ⅰ型)の指定を受け活動しています。この事業では、リハビリテーションに関する研修会の開催・関連施設との連絡調整・近隣市町村で実施している機能訓練事業への技術援助等を行っています。
それってどんな活動なの?おしえてQ&A
- Q.リハビリテーションの概念ってなんだろう?
- A.リハビリテーションとは、単なる機能回復訓練ではなく、心身に障がいを持つ人々の全人間 的復権を理念として、潜在する能力を最大限に発揮させ、日常生活の活動を高め、家庭や社会への参加を可能にし、その自立を促す幅広い概念です。
- Q.地域リハビリテーションってどんな意味?
- A.リハビリテーションは、医療専門家の手によるものだけでなく、身近な地域における行政機 関、医療機関、介護保険施設・事業所及びボランティア等の一般住民による支援が、障がいを 持つ人々を中心として相互に連携し、包括的に提供されることにより具体化されます。こうした観点から、「地域リハビリテーション」という概念が提唱されています。
- Q.地域リハビリテーション広域支援センターってどんなところ?
- A.障害児から高齢者まで、誰もが身近で可能な限りリハビリテーションが受けられるような体制を作ると共に、リハビリテーション関係職員の知識・技術の向上を図ることを目的として運営されている組織です。
どうぞお気軽にご利用ください。
TEL : 0197-56-6111(内線131 担当 千葉)
E-Mail: info-miki@kihp.jp
火~土曜日(祝祭日を除く)の9:00~16:00まで電話及びメールによる相談を受け付けております。
私たち地域リハビリテーション広域支援センターの役割は次のとおりです。
県の委託事業として実施
① 地域リハビリテーション連絡協議会 = 詳細は下記のとおり(年2回程度開催)
構成団体
協力医療機関、医師会、歯科医師会、介護支援専門 員協会、当事者・家族の会、地域包括支援センター、介護保険事業者の代表、保健所、市町村
審議する内容
・ 広域支援センター事業計画・実績
・ 地域リハビリテーションに関する取組み指 標(第4章参照)
・ その他圏域における地域リハビリテーショ ンの推進に関すること
② 医療機関及び介護保険施設・事業所職員に対する研修
受講対象者
回復期・維持期リハビリテーションを提供する医療機関及び介護保険 施設・事業所職員
研修テーマ
回復期・維持期リハビリテーションの手法
③ 一般住民のリハビリテーションに関する2次的 相談窓口
(1次相談窓口である地域包括支援セン ターの支援)
④ 患者(利用者)、家族の交流の場の設立・活動支援
このほか、Ⅱ型支援事業についても一部活動しております。
市町村の支援
・介護予防事業の共同開発
・地域包括ケア会議への参画
奥州市高齢者支援事業:住民主体の通いの場「よさってくらぶ」への専門員の派遣
地域リハビリテーション広域支援センターから
身近な生活の中でできること・・・
シルバーリハビリ体操のご紹介
シルバーリハビリ体操とは?
シルバーリハビリ体操は、特別な道具を必要とせず、関節可動域や筋力の向上などを目的とした92種類の体操です。健康な人から虚弱な高齢者、要介護者にも可能な体操であり、介護予防に効果のある体操として全国に普及しています。
これを考案したのは、茨城県立健康プラザの大田仁史先生です。大田先生は「最期まで人間らしくある」という言葉を大切にされ、高齢者の尊厳を守り自立支援を目指してこの体操を作られています。
岩手県シルバーリハビリ他央指導者養成事業
岩手県では平成27年より、シルバーリハビリ体操指導者の養成事業を行っています。いわてリハビリテーションセンターは県の委託を受け、指導者養成講習会の開催や指導者のフォローアップをしています。
公益法人
いわてリハビリテーションセンター