取り組み

取り組み

はじめに・・・

はじめに・・・透析療法において、透析液の清浄化は非常に重要です。
なぜなら、血液を浄化(濾過)する際、透析液自体に有害な毒素が大量に含まれていると、血液を浄化しているにもかかわらず新たな毒素を含ませてしまうことになるからです。

この有害な毒素は「エンドトキシン」と呼ばれ、体内に入ると発熱やショック症状、循環不全などのさまざまな合併症を引き起こす
原因となります。


当院では・・・

当院では・・・一般的に行われている洗浄方法やフィルター除去方法に加え、極低濃度薬液封入システムの採用、RO装置熱水消毒や、RO前処理装置・供給装置後に限外濾過フィルターを設け、エンドトキシンや細菌の除去を行っています。

また、臨床工学技士によるフィルター交換、毎日の機器運転点検、洗浄液管理、月1回のエンドトキシン・生菌検査を徹底して行っております。これにより、非常に純度の高いウルトラピュア透析液を作る、そして維持することが可能となりました。

純度の高いウルトラピュア透析液を用いた透析療法は、中長期合併症の抑制に効果があり、身体にやさしい高質な治療法と考えます。


オンラインHDFについて・・・

shanto当院では、on-lineHDFを導入しています。on-lineHDFとは、透析液をそのまま補液として用いるため、off-lineHDFと比べ、補液の量を多くする事ができ、効率良く老廃物を取り除く事ができます。

HDFの効果としては、通常のHDでは除去困難な毒素、老廃物の除去ができます。また治療中の血圧が安定しやすくなります。さらに、HDFの治療を開始してから、貧血が改善されたり、治療後の疲労感が軽減されたという報告もあります。

当院では、現在20台中12台のコンソールでon-lineHDFが施行可能です。


シャント管理について・・・

血液透析患者さんが安全で質の高い透析を行う上で、シャントを良好な状態に保つ事は、必要不可欠です。

シャントの異常を早い段階で発見し、処置が出来るよう、透析前、透析中、透析後にチェック項目を設け、それぞれの有無を点数化した、シャントトラブルスコアシートというものを使用しています。

合計3点で、医師へ報告・診察・シャント造影を行い、合計5点で医師への報告・診察、PTAが必要と判断されれば、迅速に対応出来るようになっております。

シャントトラブルスコアリングシートは、視診・聴診・触診での観察のため、患者さんに負担をかける事なくできます。


エコーガイド下穿刺について・・・

002当院では、超音波診断装置を用い、穿刺困難な患者さんを中心に、エコーガイド下穿刺を行っております。

透析医療においてVAへの穿刺は重要な手技のひとつであり、穿刺ミスは、シャントトラブルを引き起こす原因にもつながりかねません。

また、穿刺には患者さんの苦痛も伴うため、それを最小限に抑えることを心掛けています。

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